核磁気共鳴像(MRI像)からの心臓の立体構成と表示

MRIは磁気を用いたCT装置である。X線の被曝もなく、非侵襲的であり、形状計測のみならず機能計測の可能性も大で、さらに、計測断面も自由に設定できるという優れた特色を有している。同一方向の断面を積み上げることにより、 3次元データを構成することが可能である。しかし、心周期内の形状の変化を観察するためには、(心臓は拡張収縮を繰り返しているので)心電図と同期をとりながら多数のデータを取得する必要がある。

図は、このようにして得られた心臓の全体のボクセルデータ(拡張末期)を、なめらかな曲線で再サンプルして表示用臓器形状データを作成し、冠状断面像(もととなった断面のうちの1枚)上に重ねて表示したものである。このような重畳表示を行うためには、立体データと原画像とのスケール合わせや位置情報などを的確に管理しておかなければならない。

心臓全体像とMRI原画像 23051 bytes

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