核医学心筋画像と冠動脈像の重ね合わせと表示

本研究では、核医学的手法により得られた心筋SPECT画像と、血管造影法によ り得られた冠動脈造影像とを重ね合わせて表示するための手法について提案す る。

心筋SPECT画像より3次元心筋表面モデルを作成し、それを2方向から撮影され た冠動脈造影像上に撮影条件に合わせて投影することで、心筋表面と冠動脈像 との対応付けを行い、ブルズアイ表示上で2次元重ね合わせ表示を得ることがで きた。その際、前室間溝と前下降枝の位置が一致するように、生成される2枚の 重ね合わせ画像が矛盾なく一致するように評価関数を定め、位置合わせを自動 的に行なった。

さらに、2次元重ね合わせ表示上の冠動脈像を3次元心筋表面モデルに張り付 けることにより、簡便に3次元重ね合わせ表示を得た。

心筋表面と冠動脈像の対応付
け

fig.1: 心筋表面と冠動脈像の対応付け

シリンダー表示冠動脈像の生成

fig.2: シリンダー表示冠動脈像の生成

Bull's Eye表示上での重ね合わせ表
示 重ね合わせ表示

fig.3: 重ね合わせ表示(左:Bull's Eye表示上、右:3次元)


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