カメラのピントのずれや、スキャナー入力等によるカラー写真のぼけを、被写体の距離情報等なしで、写真の自然さを損なわない範囲で、しかもすべて自動的に補正できることを目的としている。
画像のエッジを強調して鮮鋭化する場合、原画像からそのラプラシアンの定数倍kを引くという変換手法が一般的に用いられている。しかし、このkの値は変換後の画像から主観的に判断して適切な値に設定する必要があった。そこで、本手法では画像のぼけの程度を推定し、その推定値からkの値を適切に設定する手法を提案した。
さらに、鮮鋭化の際にノイズ対策、縁対策を施すことによって、より自然な画像に鮮鋭化されるようにした。