ニューラルネットワークを用いたX線CT像からの臓器抽出背景X線CT(Computed Tomography)やMRI(Magnetic Resonance Imaging)に代表される生体断層画像はそれ自身疾病の診断に大きな役割を果たすものであるが、 これらの画像から各器官や疾病部位の部分画像を抽出することにより、 新たな応用技術を展開することができる。しかし、生体断層像から臓器を自動的に抽出する手法はいまだ確立していない。そのため、臨床の場では主に人間が手動により断層像から臓器を切り出していることが多い。 その作業は膨大な時間および労力が必要となるので、 断層像から任意の部分を自動的に抽出するシステムの開発が期待されている。 目的本研究の目的はX線CT像から複数の主要な臓器を自動抽出することである。 本研究 上で対象とする画像はヘリカルCTで撮影されたもので、 腹部X線CT像の中でも主 に肝臓が撮影されている画像とする。 対象とする臓器は肝臓をはじめとした実質 臓器であるが、 大動脈や大静脈、脊椎といったCTに投影されている各部位も対象 とする。
教師画像の作成
学習データの作成学習データは
ニューラルネットワークを用いた臓器抽出学習時には用いなかったX線CT像から臓器を抽出する実験を以下の手順で行った。
実験画像例(図左)、ニューラルネットワークの出力例(図中央)、後処理結果例(図右) 臓器の抽出結果1:肝臓 2:大動脈 3:大静脈 4:脊椎 5:脾臓 6:膵臓
|
||||||||
Copyright © 2004 Eiho Laboratory. |